満員電車で痴漢に間違えられ、「とりあえずここでは周りの目もあるので駅員室へ…」と誘導されてしまうと、なかなか断りづらいですよね…
駅員室には複数の駅員と被害者女性、さらに後から警察官も到着しますから、あなたの味方になってくれる人は1人もいません。
私自身も経験があるのですが、密閉された狭い空間で複数の相手と向き合う…というのは非常に怖いものですよね。
この状況で 「ひとこと 『すみませんでした』とだけいってくれればすぐに釈放するから」なんて言われてしまうと やってもいないのに「自分がやりました」と言ってしまうというケースも少なくないでしょう。(これが痴漢冤罪が生まれるシステムです)
これを避けるためには、刑事弁護を専門としている弁護士に接見を依頼する(現場にきてもらう)のが有効な対策となります。
1.弁護士に連絡するにはどうしたらいい?
痴漢冤罪にあってしまった時に弁護士に連絡する方法としては、2つの選択肢があります。
1つは日弁連が用意している「当番弁護士」の制度を活用することです。
当番弁護士は最初の接見は無料で 1回だけ現場に面会に来てもらうことができる制度です(その後正式に弁護士と契約するかどうかを決める必要があります)。
都道府県の地域ごとに連絡先が確認できますから、日弁連のホームページを事前にチェックしておきましょう。
もう1つの選択肢は、刑事弁護を専門にしている弁護士が所属する法律事務所に直接連絡をとることです。
こちらの場合、自分の地域に近い法律事務所を探して連絡することが必要になりますがより刑事弁護についての専門性が高い弁護士に依頼できるというメリットがあります。
また、直接連絡を取る場合でも初回の接見は無料で行なっているところがほとんどですから当番弁護士を利用するのと比べてもデメリットは小さいと言えるでしょう。
2.痴漢冤罪に巻き込まれたら、一刻も早く弁護士に助けを求めよう
あなたが痴漢冤罪をでっちあげられないようにするために、あなたの立場で立ち向かってくれる唯一の存在が弁護士です。
痴漢冤罪は状況的に否定するのが非常に難しく、対応の仕方を間違ってしまうと後から不起訴や無罪を勝ち取るのが決定的に難しくなってしまいます。
間違った対等の仕方というのは、例えば、逃げられる見込みがないのに逃走をこころみたり、安易に自白してしまうなどの言動によって捜査機関側に決定的に有利な証拠をつかまれてしまうことが挙げられます。
痴漢冤罪に巻き込まれて、しかも駅員室にまで連れてこられている状況であなたがとるべき対策はまずは第一に弁護士に現場に駆けつけてもらうことです。
3.まとめ
今回は、痴漢冤罪に巻き込まれた時の弁護士との連絡の取り方について解説させていただきました。
警察に捕まってしまった時点で、自力で抜け出すことは不可能に近いことを理解して起きましょう。
弁護士に連絡をとり、接見を依頼すればすぐに現場に駆けつけてもらうことも可能になりますから、起訴猶予の処分を勝ち取ることも現実的になります。
駅員室に連れて行かれた時点で弁護士に連絡をする権利がありますから、相手の対応いかんによらず速やかに連絡を取るようにしましょう。