痴漢している人を見つけた!まずどうするべき?

前回、被害者になった時にすべきことを考えてみましたが、今度は逆に痴漢をしている人を見つけてしまった…という場合を考えてみます。

■痴漢を見かけてしまったら

いざその現場に出くわしてしまうとどうしたら良いのか分からない…という人も多いのではないでしょうか。
警察官で はなくても現行犯逮捕もできるということが分かりましたが、当事者でもない第三者が関わるには少々リスクがあるような気がします。
しかし同時に放っておくわけにはいかないという気持ちにもなるはずです。

■まずは被害に遭っている人に声をかけてみる

加害者と思われる人にいきなりやめるよう静止するの は躊躇するはずです。
そこで、被害に遭っている人に対して、「大丈夫ですか?」というような一言をかけてみてはどうでしょうか。
助けが必要かどうかの意思を確認しましょう。もしそこで求められた場合には協力をすれば良いわけですね。
騒ぎ立てることはあまり得策とは言えません。
被害者の感情に反する場合もありますし、加害者側と揉める原因にもなってしまいます。
痴漢の冤罪は被害者と加害者だけで起こるわけではありません。第三者によって作られる可能性もあるのです。思い込みというものは危険です。一歩引いて周囲のこともよく観察をしてください。
当事者でもないのに一方的な判断をしてしまうことはリスクを伴うことはよく解っておいた方が良さそうですね。

■助けを求められた時には協力を

その後の対応として、協力を求められた時には一緒に電車を降りて駅員さんや警察官に対応を引き継ぎましょう。
目撃したことによる証言などを求められた場合には、加害者だと思われる人の特徴、行動などを事実の範囲で答えましょう。
当事者だけではなく、第三者の証言が事実の裏付けとなる重要なカギとなる場合もあるのです。

ただ、これらはいずれにしても勇気を伴う行動です。
一人だけで対処が難しいと思った時には、周囲の他の人にも声をかけてみるというのも一つの方法です。
また、実際に確認できる場合には写真や動画で記録を残しておくということも有効な方法です。

それでもいざ痴漢を目撃してしまっても何もできなかった場合、罪悪感があるかもしれません。ただ、それで責任を感じるようなことはありません。
あくまであなたの「できる範囲でできることをする」ということで良いのではないでしょうか。