盗撮している人を見つけたらどうするべきなのか?

「なんだか動きが怪しい人がいる。ひょっとしてあの人、あの女の子のことを盗撮してるんじゃ…」
もしあなたが盗撮をしている人を見つけてしまったらどうしますか?
最近ではスマホのカメラがデジカメ並みの性能に進化していますから、誰でもいつでも盗撮被害に遭ってしまう可能性があります。
特に満員電車の中や、混雑する駅のエスカレーターなどで盗撮の事件が発生するケースは決して少なくありません。
あなたが盗撮の現場に出くわすというのも決して縁のない話ではないでしょう。
ただ、正義感に駆られてなにがなんでも盗撮を辞めさせる…という行動を取ることは決して正解ではありません。
ときには思いもよらない被害にあなた自身が巻き込まれてしまう可能性がありますから、盗撮を見かけた時にとるべき行動は慎重にならなくてはなりません。
今回は、盗撮を見かけてしまった時にどういう行動をとるべきなのか?について考えてみましょう。

1.近づいていって取り押さえる…はダメ

あなたがどれだけ腕力に自信がある人であっても、自力で盗撮犯人を取り押さえようとするのは避けておくのが賢明です。
犯人の立場からすると「つかまったら人生終わり」ぐらいのリスクを負っていることになりますから、捕まらないためにありとあらゆる抵抗をしてくることが考えられます。
駅のホームなどで走って逃走をはかられると、他の通行人にぶつかってホームに転落するなどの二次被害が発生する可能性があります。
そうなると、あなたが過剰防衛などの形で責任を問われてしまう可能性もゼロではありません。

2.あなたが訴えられる可能性も…

また、証拠隠滅などを行なった上で「自分はそんなことはしていない。公衆の面前で盗撮犯あつかいするなんて、名誉毀損で訴えますよ?」といったように容疑を否認してくる盗撮犯も決して少なくありません。
盗撮の被害を見つけた時には、自力で解決しようとせず、犯人の情報を押さえた上で警察に相談するが適切といえます。
一般市民であるあなたがヒーローになる必要はありません(犯罪者を捕まえるのは警察の仕事です)
警察官は警棒や手錠、防刃服などによる装備があるからこそ犯人を逮捕するリスクを小さくできています。
一般人が丸腰で犯人を捕まえようとする行為には大きなリスクが伴うことを知っておかなくてはなりません。

3.人相や服装をチェックした上で、鉄道警察に知らせる

駅などで盗撮の被害を見かけた時には、服装や人相を覚えた上で鉄道警察や駅員に知らせましょう。
その場で盗撮犯を捕まえることができなかったとしても、防犯カメラなどの情報と照合することで後日逮捕につながる可能性があります。
また、被害に遭っていたと思われる人にも「あなた盗撮されていたかもしれませんよ」と一言知らせてあげると良いでしょう。
実際に被害に遭った人から被害届や告訴状が出ているかどうかは警察の捜査に影響を与えますから、より早期に犯人逮捕につながる可能性があります。